WordPressとSlack・Chatworkを連携して問い合わせ通知を受け取る方法
ホームページからの問い合わせが来ても気づかず、対応が遅れてしまった——そんな経験のある事業者様は少なくありません。SlackやChatworkへの通知連携で、この「気づけない問題」をどう解消できるかをまとめました。
「フォームは送信されているのに気づかなかった」というよくある悩み
ホームページ制作のご相談を受ける中で、「問い合わせフォームからメールは届いているはずなのに、迷惑メールフォルダに入っていて気づかなかった」「担当者が別の業務に追われていて、メールチェックが後回しになってしまった」というお話を伺うことが少なくありません。特に日々忙しく現場で動いている業種ほど、メール通知だけに頼った運用には限界があると感じています。
そこで近年よくご提案しているのが、Contact Form 7やWPFormsといった問い合わせフォームプラグインの送信内容を、普段から業務で使っているSlackやChatworkに直接通知する仕組みです。使い慣れたチャットツールに通知が届けば、見落としのリスクはかなり下がります。
Slack・Chatwork連携で変わること
これらは、Contact Form 7やWPFormsそのものの機能ではなく、間に外部連携の仕組みを挟むことで実現します。
連携を組み立てる基本ステップ
使用中のフォームプラグインを確認する
Contact Form 7、WPForms、あるいは予約プラグインに付属するフォーム機能など、現在お使いのプラグインによって、外部連携のしやすさが変わります。多くの場合、追加のプラグイン(WP Webhooksなど)と組み合わせることで、送信内容を外部URLに送れるようになります。
WP Webhooksでフォーム送信を外部に送る設定をする
WP Webhooksを導入すると、フォームが送信されたタイミングで、指定したURL(WebhookのURL)に送信内容を渡せるようになります。この時点ではまだSlackやChatworkに直接届くわけではなく、次のステップでその受け皿を用意する必要があります。
Zapier・Makeを使ってSlack・Chatworkに振り分ける
ZapierやMakeのような自動化ツールでは、Slack・Chatwork向けの連携テンプレートがあらかじめ用意されていることが多く、WP Webhooksから送られてきたデータを、指定のチャンネルに自動投稿する設定を、比較的少ない工数で組み立てられます。
通知メッセージの内容・フォーマットを整える
「誰の名前で」「どの項目を」「どんな順番で」表示するかは、通知を受け取る側の使いやすさに直結します。この部分は自動化ツールの設定だけで対応できることが多いですが、複雑な条件分岐(問い合わせ内容によって通知先チャンネルを変える等)を組み込む場合は、カスタム開発が必要になることもあります。
実運用前のテスト送信
本番のフォームで試す前に、テスト用の送信を行い、実際にSlack・Chatworkに正しく届くか、必要な情報が欠けていないかを確認してから運用を開始することをおすすめしています。
ご相談いただいた事例
複数のスタッフで店舗運営をされている美容サロン様から、「予約フォームからの問い合わせが来ても、誰が対応すべきか分からず放置されてしまうことがある」というご相談をいただいたことがあります。この案件では、予約フォームの送信内容をWP Webhooks経由でMakeに渡し、問い合わせ内容の項目(初回・リピーター等)に応じて、Slackの異なるチャンネルに自動で振り分ける仕組みを構築しました。結果として、「誰が見るべき問い合わせか」が一目で分かるようになり、対応漏れの相談は大きく減ったとのお声をいただいています。
一方で、社内のグループウェアとしてChatworkを長年使われている建築関連の会社様のケースでは、Chatwork側のAPI仕様に合わせた細かい調整が必要になり、自動化ツールのテンプレートだけでは対応しきれない部分をカスタムスクリプトで補いました。ツールの組み合わせだけで完結する案件もあれば、業務フローに合わせた個別調整が必要になる案件もある、というのが実際のところです。
SlackとChatwork、どちらに通知すればよいか
「Slackがいいのか、Chatworkがいいのか」というご質問もよくいただきますが、基本的にはすでに社内で使っているチャットツールに合わせるのが一番です。どちらのツールも外部サービスからの通知を受け取る仕組み(Incoming Webhookなど)が用意されているため、技術的な難易度に大きな差はありません。新しくチャットツールを導入するところから検討する場合は、社内のITリテラシーや、他に連携したいツールとの相性もあわせて考えるとよいでしょう。
まれに、部署によってSlackとChatworkを併用している、というケースもありますが、その場合は自動化ツール側で両方に同じ内容を投稿する設定を組むことも可能です。ただし通知先が増えるほど設定は複雑になるため、本当に両方に必要かどうかは一度整理することをおすすめしています。
制作費用の考え方
Slack・Chatwork通知連携は、他の外部連携と比べると比較的取り組みやすい部類に入ります。既存の問い合わせフォームプラグインと、WP Webhooks・Zapier(またはMake)を組み合わせるだけで実現できる範囲が多く、独自のAPI開発が必須になるケースは相対的に少ないためです。ただし、通知先を条件によって細かく振り分けたい、複数の異なるフォームを対象にしたい、といった要望が加わるほど、設定・開発の工数は増えていきます。
弊社のカスタムプランでは制作費100,000円(税込)からをベースに、こうした通知連携のご要望も含めてお見積りしています。ホームページ制作そのものと合わせて依頼いただく場合は、フォーム設計の段階から通知の仕組みを組み込めるため、後から追加するより効率的に構築できることが多いです。
通知連携とあわせて見直したい業務フロー
Slack・Chatworkへの通知連携は、単に「気づけるようにする」だけでなく、「気づいた後、誰がどう対応するか」という業務フローとセットで設計すると、より効果を発揮します。通知は届いても対応担当が曖昧なままでは、結局対応漏れは解消されません。ご相談の際は、通知の仕組みと合わせて、社内での対応ルールについても一緒に整理させていただくことがあります。
また、問い合わせフォームだけでなく、予約フォームやキャンセルフォーム、資料請求フォームなど、複数の入口がある場合は、それぞれをどのチャンネルにどう振り分けるかを事前に設計しておくと、運用開始後の混乱を防ぎやすくなります。
導入する際の注意点
- Zapier・Makeは無料プランだと月間の実行回数に上限があるため、問い合わせ数が多い場合は有料プランの検討が必要です
- 通知内容に個人情報が含まれる場合は、チャットツール側のアクセス権限設定も併せて見直すことをおすすめします
- 通知が「届かない」トラブルの多くは、Webhook設定のURLやAPIキーの入力ミスが原因であるため、導入時の動作確認は必須です
- 通知先チャンネルを増やしすぎると、かえって見落としが起きやすくなるため、シンプルな設計を心がけることも大切です
この機能、まずは無料でご相談ください
ご紹介したような外部システム連携は、要件次第で必要な開発範囲や費用が変わります。カスタムプランでは、必要な機能・連携だけを組み合わせてご提案しています。まずはお気軽にお見積りをご相談ください。
